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VTuberの「アヤトラ」

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そのうち定期的にTwitchかYouTubeあたりで配信したいと考えてはいるのですが、VTuberには微塵も興味がなくにじさんじとホロライブの違いも知らない私です。

たまたまXでこんなポストを見つけて笑ってしまいました。

一橋さんとトラウトさんというVTuberのコンビ名で「あやとら」というのだそうですが、「アヤトラ」といえばこの間殺されたばかりのハメネイ師のように、イランの国教であるイスラム教シーア派の指導者を指す言葉です。安易なネーミングとあまりのタイムリーさに失笑せられました。

この一橋綾人さん、プロフィールで精神科医と名乗っていますが、いくらVTuberでもそうではないのに医師と名乗れば医師法違反でしょっぴかれるおそれがありますから、おそらく本物のお医者さんなんでしょう。私の世話になった知人にも勤務医の方がいますが激務のようで、医師をやりながらVTuberとしても活動できるバイタリティには感心させられます。

一橋綾人さんは医師になるくらいの人ですから当然「アヤトラ」が何を意味するのか知っているでしょう。一方、偏見かもしれませんがこういうものに群がる人たちはそんなことには露ほども関心がない人がほとんどでしょうから、そういう何も知らない人によるカタカナでの「アヤトラ」表記が拡散すると、不謹慎だという誹りを受けたり、原理主義的な宗教国家のご機嫌を損ねて万が一またこの日本まで殺し屋を送られでもしたらえらいことですから、「にじさんじ」が大手の事務所なのは私でも知っているくらいで、コンプラか天ぷらか知りませんが、わざわざ「「あやとら」はひらがなでお願いします。」と書いているのだと思います。そんなことを想像するとまたおかしくて笑いが込み上げてきます。

ところで、「アヤトラ」といえば、1981年の映画『マッドマックス2』に出てくる悪の親玉ヒューマンガスが「ロックンローラーのアヤトラ」と称えられている場面があります。当たり前ですがヒューマンガスはイスラム教とは何の関係もありません。主演のメル・ギブソンは超保守的なキリスト教徒として知られていますが。

文脈からするとカリスマ的な指導者というニュアンスなのだろうとは思っていましたが、なぜアヤトラ(ayatollah)という言葉を使っているのかが気になって調べてみたら、以下のように書かれている英英辞典が見つかりました。

「a leader, authority, etc. having much power or influence」
https://www.collinsdictionary.com/dictionary/english/ayatollah

「大きな力や影響力を持った指導者や権威など」といったところでしょうか。私の想像で大体合っていました。今は知りませんが少なくともホメイニ師のイラン革命からまだ3年の81年ごろでは、このような意味でアヤトラという言葉がアメリカ英語(マッドマックスはオーストラリアの映画ですが)で使われることがあったということなのでしょう。

このVTuberさんがどれくらい人気で影響力のある人たちなのかは知りませんが、このような意味を踏まえると、もしそういった力を持った人たちならカタカナで「アヤトラ」も悪くないんじゃないかと思いました。「VTuberのアヤトラ」、なかなかロックで格好いいじゃないですか。

(追記)Googleで検索したらなぜかひげもじゃの日本人の写真が真っ先に出てきましたが、そういえば本来はヒンドゥー教の指導者を指す「グル」(guru)という言葉も今でも宗教的な意味合いなく使われることがあるのをXを見ていて思い出しました。アヤトラもそれと同じような感覚で使っていたと考えるとわかりやすいですね。

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