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某高校の書道展を二度見

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具体的な名前は伏せますが、ある高校の書道部の展覧会を見に行ってきました。といっても場所は学校ではなく貸しギャラリーです。先週の平日にも街をぶらぶらしていたらたまたま見つけて入ったのですが、高校生にしては妙にレベルが高いと感じ、下手したら自分より上手いのではないかとぞっとするほどで、調べたところどうも指導者が全国レベルの展覧会で賞を取るような先生らしく、どういう方なのか、また今どき書道をやっている高校生はどんな子たちなのか気になって、休日なら誰か在廊しているかもしれないと思ってまた足を運んでみました。

生徒はほとんど女子ばかりで、それもキャピキャピしたいたって今どきの女子高生といった子たちでした。たとえが古いですが文化系女子といってもときメモの如月さんみたいな子は一人も見ませんでした。帰り際に、高校生でこれだけ書けるなんてすごいっすね~と声をかけたら皆きょとんとしていました。意表を突かれたからか、怖がられたからかはわかりませんが。ついこの間まで自分も彼女らと同じ年頃だった気がするのに隔世の感どころか別の生き物のような感覚すらします。

先生とも少し話をさせてもらったのですが、高校から始めた子もいるようで、一年足らずであれだけ書けるなんて本当に大したものだと思います。それにしてもあんな子たちがなんでこのスマホ全盛のご時世に、わざわざ書道を、それも高校から初めたのかが不思議です。何に価値を見出したのでしょうか。そんなことも聞いてみれば良かったでしょうか。俗悪な偽物も多い中、なんにせよちゃんとした力のある先生に教えてもらえるのは幸運だと思います。

一方私は、書道を趣味でやっているんですねと先生に言われて少し釈然としない感じがしました。確かに生業にしているわけではない以上はそう言われるしかないのでしょうが、別段楽しいわけでもないですし(もちろん楽しい時もあります)、なんとなく小さい頃から習いに行ってやるものだからやっているといったところでしょうか。月謝だけでなく筆などの道具も消耗品である以上あれこれお金はかかりますし、部屋の一角には紙ゴミの山が積み上がる、貴重な天然資源の無駄遣いでこんな悪趣味もなかなかないでしょう。少し考えた結果、敢えて言うなら意地だと改めて思いました。

高校生の子たちはまだ知らないでしょうが、上を目指して全国レベルの「公募展」(日展とか毎日展とか)で賞を取ろうとするものなら、多額の礼金などのお金がかかりますし、そもそも「公募展」といっても実際は特定の会に所属していないと100%入選しないので公募というのはある意味ではウソです。私の師匠も若い頃には大きな会に入っていて、賞を取るために一体いくら使ったと思ってるのと言っていました。おそらく何十万では済まないでしょう。

そういうダーティーな世界に入るかは別として(私もいまだ入口にすら立てていませんが)、高校生諸氏もなんらかの形で生活の一部に取り入れて書を続けてくれたらとは思いました。

私もがんばります。

全くの余談ながら、私の大学時代の知人が確か同じ高校出身で大学を卒業後、マルチ商法にはまって経済的に破綻したらしいと聞いているのですが(お約束か友人が勧誘されて知りました)、「皆さんも悪徳商法には気をつけましょう!」などと言っていたら女子高生諸氏には間違いなくドン引きされていたことでしょう。まあ、上に書いたような書壇(しょだん、書道界のことです)もある面では悪徳商法みたいなものなのかもしれませんが。当然今度は顧問の先生の逆鱗に触れかねませんのでそんなことは口には出せませんけれども。

(3/30追記)続きを書こうと思ってまだ書いていませんが、汚い世界だとは形容したもののそのような書壇の大抵の先生方の実力、指導力が抜きん出ているのも事実ですからなかなか悩ましいのです。

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