「地獄の黙示録」を見たついでに同じベトナム戦争ものの「フルメタル・ジャケット」も見てみました。昔に見た覚えはあって、断片的な記憶はあるのですが細かい場面や話のつながりは覚えていませんでした。今は見たい映画があればレンタルビデオ屋さんまで出向くことなく、U-NEXTなどに入っていればすぐに何度でも見られるのですからいい時代になったものです。
「地獄の黙示録」にも反戦思想的なものは感じられましたが、やはりこちらのほうが見ていて戦争が人間性を破壊するものであるという恐怖をよりはっきりと感じさせる映画でした。
私はすでにオチを知っていましたが、終盤で次々と仲間を射殺した敵のスナイパーがどれほど屈強な兵士かと観客に思わせておいて、まだ年端も行かぬ少女に過ぎなかったというのはなかなか衝撃的な展開だった思います。
ところで、「ほほえみデブ」(最終的に発狂してハートマン軍曹を射殺した直後に自殺)のような明らかに軍人に不適格な青年がなぜ海兵隊に入隊したのか疑問でしたが、ベトナム戦争は志願制と併用してくじ引きで徴兵していたことを知りました。もっとも、彼が自ら志願したのか徴兵されたのかは劇中では語られていませんが。

徴兵を抽選で決めたベトナム戦争と臨床研究
従軍経験が健康に対して悪い影響を与えるということは想像に難くないでしょう。その影響を裏付けるため、徴兵が抽選で行われたことに注目した研究が、ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン誌(NEJM)に報告されています。この論文を切り口と...
勉強になりましたが、こういう予備知識がないとわからない事柄は他にもあるのでしょう。
ほほえみデブといえば、訓練で失敗続きで他の新兵が連帯責任を負わされたことに憤慨して就寝中にリンチを受ける場面を見て、集団の結束力を高めるには敵を作り出して攻撃するのが手っ取り早い方法だということを改めて思い出しました。そのような事象をスケープゴートというのをすっかり忘れていましたが、心理学などの科学的な裏付けはあるのでしょうか。


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