東坂元まで自転車で登った後に坂を下っていたら突然いい匂いがしたので気になって引き返したら、プレハブ小屋のような小さなパン屋さんが立っていました。
久しぶりに鹿児島中央駅近くのダンケンにでも寄って帰ろうかと思っていたのですが、ちょうど良いのでそのパン屋さんで何か買って帰ることにしました。
ちなみにダンケンはおそらく鹿児島市で一番有名なパン屋さんで、今では支店がいくつもあり、パン屋だけでなくカフェなど業態も手広く展開しています。
確かにパンは美味しくて、日によっては店の外にまで列ができているのも納得なのですが個人的に一つだけ気に入らないことがあります。公式サイトによると、
”Backerei”はドイツ語で”パン屋”、”danken”は”感謝”。
街のパン屋だからこそ職人が毎日店舗で焼き上げ、”焼き立て”の”香り”と”食感”をお届けしたい。
そして”焼き立て”の美味しさを是非味わって頂きたい。そんな想いで毎日パンを焼いています。
”焼き立て”にこだわり、お客様の笑顔を生み出す街のパン屋を目指しています。
とありますが、ドイツ語をかじった人ならご存知の通り、パン屋を意味する語はBackereiではなく、Bäckereiとウムラウト(aの上につく2つの点)がつくのです。カタカナで書くと「ベカライ」が近いです。また、dankenが「感謝」というのも正確ではありません。dankenは「感謝する」という動詞であって、感謝という意味の名詞はDank(ダンク)です。
代表取締役の正浩一郎氏は1975年生まれ、2000年、すなわちわずか25になる年に創業してここまで大きくするとは相当な辣腕家だと思いますが、少なくとも和独辞典を引いたことがなかった人だということはわかります。これでは「ベカライ」はなく「バカライ」で、今からでも点々をつけたらいいのにと思っています。
もっとも、私も恥ずかしながらアクセントが「ベ」の部分にあると今までずっと勘違いしており、先程独独辞典を引いたら正しくは「ラ」にあることに初めて気づきました。
それはさておき、一方今日見つけたパン屋さんの看板にはちゃんとBäckerei Konoと書いてあって感心しました。
中に入ってお店の人になにかおすすめはないか尋ねたらメロンパンが焼き立てだというので、他のパンと合わせて買った後にすぐに食べたらちょっと感動しました。普段はほとんどスーパーやコンビニで食パンを買うくらいでパン屋さんに行くことすらまれで、まして焼き立てパンなど久しく食べておらず、こんなにおいしいものだったのかと思いました。お値段も3つで500円ちょっととこのインフレのご時世にしてはなかなかお手頃です。
帰って調べたら意外としっかりした公式サイトがありました。写真からするとおそらく当初は別の場所だったようですが1997年からと長いことやっているお店で、しかも店長はドイツなど海外でも修業した方だそうです。さすがちゃんとウムラウトをつけるだけのことはあります、というのは冗談ですが、サイトに書いてある「口に入れた瞬間「おいしい」と感動してもらえるように」というのは大げさな表現ではありませんでした。私が食べた時の感想そのものです。現在の住所は皷川町(つづみがわちょう)と初めて聞く地名です。鹿児島駅から北上し東坂元への登りのふもとあたりと、うちからは少し行きにくいですが、そのうちまた焼き立てメロンパンを食べたいです。




コメント